ねこのはなし。

エジプトの皆さん、猫大好きだったらしいです*。
犬より猫。猟犬として役に立つ犬よりも、猫萌の方々が多かったそうで。

火事の起こった際には、世にも奇怪なことが猫の身に起こる。エジプト人は消火などはそっちのけで、間隔を置いて立ち並び猫の見張りをする。それでも猫は人垣の間をくぐったり、上を飛び越えたりして、火の中に飛び込んでしまう。こんなことが起ると、エジプト人は深く悲しみ、その死を悼むのである。猫が自然死を遂げた場合、その家の家族はみな眉だけを剃る。犬の場合は全身と頭を剃るのである。

「歴史」巻二(エウテルペの巻)六六より

私は猫は飼った事がないので、猫が火事に飛び込むとは知りませんでしたが、古代エジプトの皆さん、家が燃えても猫の方が大事だったらしいです。
町で眉の無い方に出会ったら、飼い猫の死を慰めてあげましょう。

3/6ソース発見
いっぽう猫は、神秘的によそよそしく生まれつき自主性が強いので、犬よりもはるかに敬われ、さまざまな象徴となった。

「イシスの娘」ティルディスレイ 著/新書館 P171より