へびのはなし ふたたび。

どうにも通常業務に戻れません。お盆期間中は妙に忙しいのが原因か。


えーと、ヘロさんの「翼ある蛇」の追跡記事です。というか、偶然読んだ本に関連記事があったので。
6/7の記事で荒俣センセの著書によると、この「翼ある蛇」=「飛竜」=「バッタ」であると書きました。ですが、今読んでいる本古代エジプト動物記 (1984年) 酒井 傳六 著/文芸春秋 出版 では「トビトカゲ」だというのです。

 これはたぶん、有翼のトカゲと結びつく。この有翼のトカゲは正しくはトビトカゲ(Dracovolcans)といい、全長が二〇センチ前後だが、獲物を見つけると五〇メートルも飛ぶ。このトカゲの今日の分布はインド南部からインドシナ、マレー半島、インドネシア、フィリピンという東アジア地域であって、アラビア半島もエジプトも含まれていない。しかし、古代エジプトの時代に、アラビア半島にも生息してたかもしれない。そうだとすれば、ヘロドトスの記述も肯けるということになる。
 アラビア半島に生息してなかったとすれば、このトカゲについての噂話が誇張されてヘロドトスに伝えられ、ヘロドトスは実見していなにのに実見したかのように記したということになる。
 いずれにせよ、空飛ぶ蛇の原イメージはトビトカゲであったにちがいない、と私は考える。

古代エジプト動物記 P168〜169より


……荒俣センセもそうだけど、この本の著者酒井センセもなんかこじ付けくさい……(←殴)
でもまあ「バッタ」よりかは「トビトカゲ」の方が蛇に形状が似ています。


しかし、「トビトカゲ」っていうものがどんなものなのか?と調べてみたけど、分かりません。
ネット上では見つからないしー。そもそも「Dracovolcans」にヒットしないって……
トカゲ亜目アガマ科の下に「トビトカゲ属」なるものはあるそうですが……エリマキトカゲの親戚?