ラムセス2世。

ミイラ―ミイラ考古学入門を読んでてある人名に引っ掛かりました。

「フィリップ・ファンデンベルグ」 どっかで見た事ある名前だなあ?

見た事有る筈です。やっぱり昔買った本の著者さんでした。

ラムセス2世―神になった帝王 (古代文明の謎を追え!)

ラムセス2世―神になった帝王 (古代文明の謎を追え!)


でもね、この本の記述変だなあ、と思って避けてた本なんですよ。
王名が古臭いし、トリノのエロティックパピルスの主人公のおっさんの事をラムセス二世だと断定しているし、妙に小説っぽいし。
いまいち信用していいのやらどうやら扱いに戸惑ってました。

そしたら何で30年前の本に、この本の著者の名前がでてくるんだろう?


前書きを良く見ろって事です。
この本、1977年に発刊された『RAMSES der Grosse』邦題ラムセス二世―エジプト最大のファラオ (1978年)の焼き直しじゃん。
なまじカバーが新しくて奇麗だから騙されました。この本に書かれてるのは30年前のエジプト研究だわ。

それを認識してから読むと、腑に落ちることがごっそり書かれています。

あああ、ちゃんと前書き読もうよ、自分。