ハイビスカス考
ヌビア(現在のスーダン)について調べているうちに、面白い記述に行き当たりました。
スーダンの国花はハイビスカスですが、その名前の由来が気になります。
ハイビスカスの名前の由来はエジプトの美を司る女神「ヒビス」の名前にちなみます。英名はヒビスカスです。
ふむふむ。
ヒビスというのは、カールガオアシスのヒビス神殿に祀られた神様だそうな。
で、このヒビス神殿は、一般的にはペルシャ王ダレイオスによって建てられた神殿だそうです。
「ヒビス」という名前はどう見ても古代エジプト名ではなさそうですから、どちらかの神様の名前が変化したものかしらとあたりをつけて、調べて見ました。
エジプトの美の女神様というたら、
イシス
ハトホル
バステト
あたりではないかなーと、見当を付けたのですが、どうもそれらしい記述が見つかりません。
次に、
「古代エジプト神殿大百科」のエル=カールガの項目を見てみました。
したらば、
現在のカールガの町から北にわずか2キロあまりのところに位置するヒビス―エジプト語のヘベト(「鋤」)―には、良く保存された有名なアムン神殿がある。
「古代エジプト神殿大百科」より引用
という記述を発見です。
ということは「ヒビス」=古エジプト語で「ヘベト」という事でしょうか。
でも、ヘベト=鋤(ヒエログリフでは「hb」と書きます)
……鋤=美の女神……?
なんだかビミョーな気分になってきました。