NHKスペシャル エジプト発掘 第2集


ツタンカーメン 王妃の墓の呪い

すみません。諸事情ありまして、まだ見てません(汗
最初の方、10分くらいチラ見しただけでして……


そしたらいつもお世話になっているサイトさんで見つけちゃいました。

無限空間さんのブログ記事

……ええっと……

いや、最初にツタン陛下のカルトゥーシュ大映しで「ネブケペルラー」って書いてあるのに「ツタンカーメン」ってルビ振ってあったのが見えたんですよね。「埋葬時に王妃が捧げたヤグルマギク」ってのも「?」だったんですが。


実はそこで中断してて、ビデオの中で待機して頂いているんです。
そおですか、ツッコミドコロ満載ですか……orz

なにやってんだ、NHK……

「アポピとセケンエンラーの争い」まとめ。

かつて、全土を支配する王が存在しなかったが為に、エジプトが悲惨な状況だったことがあった。
 当時のセケンエンラー王(生き、栄え、健康であれかし!)は南の都市・テーベの統治者でしかなかった。
 不幸にしてアジア人の町・アヴァリスにアポピ王(生き、栄え、健康であれかし!)が存在し、エジプトの全土はアポピ王に貢物を捧げ、労働税を届け、そして北部でさえ三角州のあらゆる優れた産物を持参した。

 アポピ王は支配者としてセト神信仰を取り入れ、セト以外のエジプト全土の神々に奉仕する事を拒絶した。
 アポピ王は王宮の隣に、見事な出来栄えの不朽の神殿を建立した。そして正にラァ・ホルアクティの神殿で行われるのと同じように王宮の役人が花輪を運んでいる間、彼は毎日セト神に犠牲を捧げるために日の出と同時に現れた。

 今や、アポピ王はテーベの王であるセケンエンラー王へ、挑発する声明を届けることを望んだ。
 その数日の後、アポピ王は王宮の高官を召喚した。そしてテーベの王へ、彼が解決する事の出来ぬ、河に関する不満の声明を送ることを提案した。
 すると彼の書記と賢者、高官達は言った。
「おお、統治者である私達の主人よ。テーベの東に位置する運河の河馬の<立ち退きを要求し給え。何故なら、それらの雑音が我々の人民の耳について私達を昼も夜も眠らせぬのです」
 そしてアポピ王は彼等に答えて言った。
「私はテーベの王に、彼と共にある守護神の力を試してやるという命令を送ろう。彼は全土の神の中でも、神々の王であるアメン・ラー以外を頼らないのだから」

 この数日後、アポピ王は彼の書記と賢者が彼の為に捏造した苦情を、テーベの王へ送った。

 そしてアポピ王の使者はテーベの王の許に到着し、彼はテーベの王の面前に引き出された。

 セケンエンラーはアポピ王の使者に言った。
「何故お前は南の町に送られたのか?何故、お前はここへ旅してきたのか?」と。

 使者は彼に「『テーベの東に位置する運河の河馬を立ち退かせよ。何故ならそれらの雑音は彼の市民の耳について、私を夜も昼も眠らせないからだ』と、あなたに命ずるために私を遣わせたのは、アポピ王です」と言った。

 テーベの王はアポピ王の使者に返答する事が出来ず、しばらくの間茫然とした。
 ついにテーベの王は、彼に言った。
「お前の主人が申したきは、テーベの東の運河の河馬達に関する問題を取り調べたい、という事か?」

 そして使者は彼に言った。
「彼が私を遣わせた重大事を、抜かりなく成し遂げて下さい」

 するとテーベの王はアポピ王の使者を引き起こし、肉やケーキなどの良き物で歓待した。

 テーベの王は彼に言った。
「行ってお前の主人に申せ。『あなたが彼へ命じる事が何であれ、彼は行うだろう』と。そのように彼に申せ」

 そしてアポピ王の使者は、彼の主人の許へ急いで旅をした。

 テーベの王は、彼の各高級軍人ばかりでなく彼の高官も呼び出し、そしてアポピ王が彼に送った全ての問題に関する事を繰り返した。彼らは、それが良いとも悪いとも答える事が出来ずに、皆一様に長い間沈黙した。

 そしてアポピ王は送った……

(物語の残りは失われた)
 

Edward F. Went氏による翻訳
William kelly Simpson氏編集
古代エジプトの文献
New Haven and London, 1973, pp. 77 ff
出典 Pharaonic Egypt http://nefertiti.iwebland.com



※この訳文を作成するのにあたり、西村洋子先生、Lwlw様、鎌田様に多大なるご協力を頂きました。
 心よりの感謝を申し上げます。本当に有難うございました。

「アポピとセケンエンラーの争い」もいっかい暫定まとめ。

※変えたとこは青字で表示です。7/24修正。



かつて、全土を支配する王が存在しなかったが為に、エジプトが悲惨な状況だったことがあった。
 当時のセケンエンラー王(生き、栄え、健康であれかし!)は南の都市・テーベの統治者でしかなかった。
 不幸にしてアジア人の町・アヴァリスにアポピ王(生き、栄え、健康であれかし!)が存在し、エジプトの全土はアポピ王に貢物を捧げ、労働税を届け、そして北部でさえ三角州のあらゆる優れた産物を持参した。

 アポピ王は支配者としてセト神信仰を取り入れ、セト以外のエジプト全土の神々に奉仕する事を拒絶した。
 アポピ王は王宮の隣に、見事な出来栄えの不朽の神殿を建立した。そして正にラァ・ホルアクティの神殿で行われるのと同じように王宮の役人が花輪を運んでいる間、彼は毎日セト神に犠牲を捧げるために日の出と同時に現れた。

 今や、アポピ王はテーベの王であるセケンエンラー王へ、挑発する声明を届けることを望んだ。
 その数日の後、アポピ王は王宮の高官を召喚した。そしてテーベの王へ、彼が解決する事の出来ぬ、河に関する不満の声明を送ることを提案した。
 すると彼の書記と賢者、高官達は言った。
「おお、統治者である私達の主人よ。テーベの東に位置する運河の河馬の立ち退きを要求し給え。何故なら、それらの雑音が我々の人民の耳について私達を昼も夜も眠らせぬのです」
 そしてアポピ王は彼等に答えて言った。
「私はテーベの王に、彼と共にある守護神の力を試してやるという命令を送ろう。彼は全土の神の中でも、神々の王であるアメン・ラー以外を頼らないのだから」

 この数日後、アポピ王は彼の書記と賢者が彼の為に捏造した苦情を、テーベの王へ送った。

 そしてアポピ王の使者はテーベの王の許に到着し、彼はテーベの王の面前に引き出された。

 セケンエンラーはアポピ王の使者に言った。
「何故お前は南の町に送られたのか?何故、お前はここへ旅してきたのか?」と。

 使者は彼に「『テーベの東に位置する運河の河馬を立ち退かせよ。何故ならそれらの雑音は彼の市民の耳について、私を夜も昼も眠らせないからだ』と、あなたに命ずるために私を遣わせたのは、アポピ王です」と言った。

 テーベの王はアポピ王の使者に返答する事が出来ず、しばらくの間茫然とした。
 ついにテーベの王は、彼に言った。
お前の主人が申したきは、テーベの東の運河の河馬達に関する問題を取り調べたい、という事か?

 そして使者は彼に言った。
「彼が私を遣わせた重大事を、首尾よく成し遂げて下さい

 するとテーベの王はアポピ王の使者を引き起こし、肉やケーキなどの良き物で歓待した。

 テーベの王は彼に言った。
「行ってお前の主人に申せ。『あなたが彼へ命じる事が何であれ、彼は行うだろう』と。そのように彼に申せ」

 そしてアポピ王の使者は、彼の主人の許へ急いで旅をした。

 テーベの王は、彼の各高級軍人ばかりでなく彼の高官も呼び出し、そしてアポピ王が彼に送った全ての問題に関する事を繰り返した。彼らは、それが良いとも悪いとも答える事が出来ずに、皆一様に長い間沈黙した。

 そしてアポピ王は送った……

(物語の残りは失われた)
 

Edward F. Went氏による翻訳
William kelly Simpson氏編集
古代エジプトの文献
New Haven and London, 1973, pp. 77 ff
出典 Pharaonic Egypt http://nefertiti.iwebland.com


えと、『テーベの東に位置する運河の河馬を立ち退かせよ。何故ならそれらの雑音は彼の市民の耳について、私を夜も昼も眠らせないからだ』の「の市民の耳」と「を眠らせない」がビミョーに辻褄が合わないような気がするんだけど……


※うっかり23日の記事の上に上書きしてしまいました〜
 元の記事が分んなくなっちゃった……orz

アポピとセケンエンラー 四回目。

とりあえず、全部訳してから答え合わせをしようかと思ってUPしました〜

Now after many days following this, King Apophis, L.P.H., then sent to the Prince of the Southern City (with) the complaint that his scribes and wise men had concocted for him.

この数日後、アポピ王(万歳!)は南の町の王子に、彼の書記と賢者が彼の為にでっち上げた苦情を送った。

 

And when the messenger of King [A]pophis, L.P.H., reached the Prince of the Southern City, he was then taken into the presence of the Prince of the Southern City.

そして、アポピ王(万歳!)の使者は南の街の王子の許に到着し、彼はそれから南の街の王子の面前に連れて行かれた。

Then one (Sekenenre) said to the messenger of King Apophis, L.P.H.: " Why have you been sent to the Southern City? Wherefore have you come journeying here?"

それからセケンエンラーはアポピ王(万歳!)の使者に言った。「何故お前は南の町に送られたのか?何故、お前はここへ旅してきたのか?」

The messenger then told him: "It is King Apophis, L.P.H., who has sent (me) to you in order to say, 'Let there be a w[ithdrawa]l from the canal of hippopotamuses which lies at the east of the City, because they don't let sleep come to me either in the daytime or at night,' for the noise of them is (in) his citizens' ear(s)."

使者は彼に言った。「あなたに『街の東に位置する河馬の運河を排除せよ、何故ならそれらの雑音は彼の市民の耳の中にあり、私を夜か昼かどちらか一方しか眠らせないからだ』という命令を言う為に、私を遣わせたのはアポピ王(万歳!)です」

アポピとセケンエンラー 五回目。

Then the Prince of the Southern City became stupefied for so long a while that he became unable to render [a reply] to the messenger of King Apophis, L.P.H. Finally the Prince of the Southern City said to him: "Is it through this (remark) that your Lord, L.P.H., would investigate matters regarding [the canal of hippopotamuses which lies at t]he east of the Southern City?"


それから南の街の王子はアポピ王(万歳!)の使者に返答する事が出来ず、しばらくの間、茫然とした。ついに南の街の王子は、彼に言った。「街の東に位置する河馬達の運河に関する問題を取り調べよ、というのが、お前の主人(万歳!)の見解か?」
……throughの使い方が良く分らない……orz

Then the messenger [said to him: "Effectuate the m]atters for which he sent me."


そして使者は彼に言った。「彼が私を遣わせたところの問題を解決してください」


[Then the Prince of the Southern City caused] th[e messenger of King Apophis, L.P.H.], to be taken care of [with] good [thing]s: meat, cakes,....[The Prince of the Southern City said to him: "Go and tell] your [lord], 'As for whatever you will tell him, he will do it,' so you shall tell [him]" ...


そして南の街の王子はアポピ王(万歳!)の使者を引き起こし、肉やケーキ……良い物を使って歓待した。
南の街の王子は彼に言った。「行ってお前の主人に申せ。『あなたが彼へ命じる事が何であれ、彼は行うだろう』と。そのように彼に申せ」



[Then the messenger of King] Apophis, L.P.H., hastened to journey to where his lord, L.P.H., was.


そしてアポピ王(万歳!)の使者は、彼の主人(万歳!)の許へ急いで旅をした。


So the Prince of the Southern City had his high officials summoned, as well as every ranking soldier of his, and he repeated to them every issue concerning which King Apophis, L.P.H., had sent to him.


そして南の街の王子は、彼の全ての階級の戦士ばかりでなく彼の高官も呼び出し、そして彼はアポピ王が彼に送った全ての問題に関する事を繰り返した。


Then they were uniformly silent for a long while, without being able to answer him, be it good or bad. Then King Apophis, L.P.H., sent to ................


彼らは、彼にそれが良いとも悪いとも答える事が出来ずに、一様に長い間沈黙した。そしてアポピ王(万歳!)は送った……

アポピとセケンエンラー 三回目。

Now as for King A[pophis], L.P.H., it was his wish to s[end] an inflammatory message (to) King Sekenenre, [L.P.H., the] Prince of the Southern City.


今や、アポピ王(万歳!)は南の街の王子であるセケンエンラー王に(万歳!)へ、激昂させるメッセージを届けることを望んだ。


And a[fter] many days following this, King [Apophis, L.P.H.], then had [the high official]s of his [palace] summoned, [and he proposed to them that a messenger should be] sent [to the Prince of the Southern City with] a complaint...[concerning the] river, [but he was unable to compose it himself.


そしてこの数日の後、アポピ王(万歳!)は王宮の高官を召喚した。そして南の街の王子へ、河に関して落ち着くことが出来ぬ、と不満のメッセージを送らねばならないと提唱した。


 

Thereupon his] scribes and wise men... and high officials [said: "O so]vereign, [our lord, demand that there be a withdrawal from the] canal of hippopotamuses [which lies at the east of the City because] they don't let [sleep come to us either in the daytime or at ni]ght, [for the noise of them is (in) our citizens' ear(s)."

そこで、彼の書記と賢者、高官達は言った。「おお、統治者、私達の主。町の東に位置する河馬の運河の撤退を要求します。何故なら我々の所に来た我々の市民の耳は、それらの雑音の為に、昼か夜どちらか一方が眠る事が出来ない」

……?「canal of hippopotamuses」って、「河馬達の運河」だよねぇ?運河の河馬じゃないよね……?
「they don't let [sleep come to us either in the daytime or at ni]ght,」って、「昼も夜も眠らせない」と「昼か夜のどちらか一方を眠らせない」のどっちなんだろう?


And King Apophis, L.P.H., answered them saying: "I shall send to the Prince of the [Southern Ci]ty... command... [that we may assess the power of the god who is] with him as protector. He does not rely upon any god that is in the [entire land] except Amun-Re, King of the Gods."

そしてアポピ王は彼らに答えて言った。「私は南の町の王子に命令を送ろう。我々は彼の保護者として共にある神の力を評価するかもしれない。彼は神々の中の王であるアメンラー以外の全土の神を頼らない」

「世界遺産への招待状」ピラミッド探検 奇跡の聖地へ

ギザ3大ピラミッド

エジプト中のピラミッドの中からは王と確定されるミイラは発見されておらず、未だ墓だとは確定されていない。

では、ピラミッドとは何なのか。世界で最も有力とされる学説をザヒ・ハワス博士が解説する。

ピラミッドの周りにある様々な建造物に目を向ける。
河岸神殿・葬祭殿等の周囲の施設から、ピラミッドは宗教複合施設の一部として建造されたと推理されている。

ザヒ教授は「ピラミッドは王の墓で、王のミイラは盗掘されて失われた」と結論している。
そしてミイラを作った古代エジプト人の思想を知るのが重要であると言う。
古代エジプト人はなぜ死体の保存にこだわったのだろうか?

ザヒ教授はギザのピラミッド近くにある、クフ王に仕えた神官カルの墓にヒントを求める。

古代エジプト人にとって、死後の魂は復活した後、永遠に墓の中で暮らすとされていた。
その時に魂が戻る身体として、生前のまま保存されたミイラが必要だった。
墓には戻ってきた魂に分かるように、名前が刻まれた。

古代エジプト人にとって「墓」とは墓であって墓でない、魂が永遠に暮らす家であった。
そしてピラミッドも王の魂が暮らす家だった。


何故ピラミッドが造られたのか?
「千の神々の国」と呼ばれる古代エジプトで、神々の王とされたのは太陽神・ラーである。
王は死後、天に昇って太陽神ラーになると信じられていた。
王はピラミッドをラーの許へ昇る階段として使った。
ラーになった王はその後、ピラミッドの中で永遠に生き続ける。


神として永遠に生き続ける存在。ピラミッドはそんな王の為の特別な居場所だった。